上図は、鉄塔の点検、構造物の点検項目を示しています。
経年の劣化及び最近の異常気象による構造物の破損等の点検が非常に重要な業務となっています。
また、接地抵抗なども正常値になっているかどうか、測定点検は重要である。
点検項目表DownLoad
鋼製の通信用設備に共通する劣化要因は主に腐食であり,腐食には水と酸素の存在が大きく影響します.鋼管柱は屋外の地中に埋設されているため,地際部(地中と地上の境目)においては,大気中に含まれる酸素の存在と雨水の滞留により腐食が進行しやすくなります.このため,地際腐食状態の確認は重要な点検項目となっています.
NTTの更改が必要と判定された不良鋼管柱(約200本)の実態調査結果の内訳
鋼管柱の強度は鋼材の厚さに依存し,腐食減肉の進行による鋼材断面積の減少に伴い,鋼材にかかる応力は増加していきます.そこで,架渉位置に設計荷重が作用した際,地際にかかる応力が鋼材の許容応力である400
N/mm2を超える減肉量を更改要否のしきい値とし,鋼材の腐食速度を推定することにより,次回点検時まで安全性を担保できない鋼管柱を仕分けられる